機能不全家族

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機能不全家族という言葉をご存知ですか?
家族としての機能が全うされていない環境で育ったことは
長い間抱える生きづらさの原因になっているかもしれません。

Contents ---
  1. 家庭の役割とは
  2. 機能不全家族ってどんな家族?
  3. 自分が機能不全家族育ちだと知ったら
  4. 安心安全に過ごせる家庭を築く方法

機能不全家族とは

アダルトチルドレンを生み出す家庭を機能不全家族と呼びます。

語り合い、団らんし、支え合い、地域と関わり、
子どもを育てたり日々の英気を養う安心安全な場所…という
家庭の役割が健全に機能していない家族のことです。

家庭から脱出できないこどもは、感受性が外側の出来事ばかりに向き、
自分の気持ちと向き合う機会を失ったことにより、
感情のコントロールが難しくなったり、自分を信じる力が不安定になったりします。

特殊な家族ではない

親がアルコールやギャンブル・薬物に依存している
ネグレクトや暴力等の虐待行為がある
借金・生活困窮など…

外から見ても問題のある家族に限らず、
ごく普通の家族であっても機能不全に陥っていることは多々あります。
完璧に機能している家族は少ないのです。

  • あたたかな言葉やスキンシップなど愛情を得られない
  • 怒りや暴力に満ちていつも怯えていなければならない
  • 親が世間体だけを気にし過ぎ、こどもの人格へ関心を向けない
  • 過度に心配をし過干渉・過保護にさらされている
  • 親が感情的・肉体的に不安定でこどもが気を遣っている
  • あらゆる事柄で親に否定され続け自尊心を失わなければならない

つまり、家庭内でこどもが安心を得られず、
いつも緊張にさらされていてリラックスできなかったのであれば
それは機能を健全に果たしていない、機能不全家族といえます。

こどもがこどもの目線によって、安全が守られていない・人格が尊重されていないと判断した時、機能不全家族であったのだと認められるでしょう。

私は機能不全家族育ち?

自分が機能不全家族で育ってきたかどうかを認めることは
抵抗を感じることであるかも知れません。

なぜなら、機能不全家族で傷つくこどもは、
少しでも環境を良くしたい・母を守りたい・父の力になりたい・みんなで幸せでいたいと願い、細心の注意を払い続けてきたからです。

  • 親は間違っていない、私が悪い
  • 優しい母を私ががっかりさせた
  • 立派な父を私が裏切った
  • 私のせいで家族は不幸だった

というように、原因を一身に背負い、演じたり我慢したりして、
自分の感情は二の次に頑張り続けてきたからです。

しかし、「私は機能不全家族育ちのアダルトチルドレンである」と自分で認めることは、
親や自分の出生を責めたり恨んだりすることではありません。
逃れられない運命なのだと永遠に諦める要因にもなりえません。

  1. 親と自分の価値観の間にズレがあったのだなと気付く
  2. こどもの頃は親の価値観に合わせねばならなかったが、今は違う生き方をしたいのだという思いを得る
  3. 親を対人間として捉え、自立共存を図るきっかけを得る
  4. 自分が弱いから、悪いから生きづらいのではなく、ただ傷ついていたことを知る
  5. 寄り添ってもらえなかった自分の感情に、自分が一番寄り添ってあげればよいと知る
  6. 自分が気付いたことで、次世代を救う希望を得る

その大切な第一歩の地点にいることに気付くきっかけとなるはずです。


条件付きの愛を得たがって演じていた私。
ありのままを受け入れてもらえず我慢していた私。
私は今まで、家族を守るために演じてきた。
そんな幼い頃の傷をお腹の底に抱えたまま大人になり
むなしさや生きづらさにとらわれているのなら。

気づいた私は今こそ私の為に、そして次世代のために
負の連鎖をここで断ち切り、本来の私の意思のままに生きていくことができる。
私にはその力があり、自由がある。

そう信じることができるきっかけとなるはずです。

安全な家庭を築く方法

結婚して家庭を持ち、子育てが始まる頃に
自分が機能不全家族で育ち心に痛みを感じていると気付く女性は少なくありません。

母親にしてもらえなかったことや父親の言動などを思い出し
どうして自分はこの子にしてやるようなことをしてもらえなかったのかと悩んだり
子どもの愛し方や適切に育てられているかがわからないといったことが起きます。

家庭の機能とは…
語り合い、団らんし、支え合い、地域と関わり、
子どもを育てたり日々の英気を養う安心安全な場所。

これにはお母さん自身が満ち足りて幸せに生きていることが不可欠です。
つまり健気に生き延びてきた今までの自分を許してあげることです。

  • 母の為に父を憎み続けなければならない
  • 親の所業を許さないために私は不幸でいなければならない
  • 私は幸せになってはいけない
  • 私はこの世界で愛されない

そんな前提を基に生きることを手放し、過去の私を許し、
これからどう生きていきたいか具体的に考えてみることが
新しい生き方へのフローとなるでしょう。

苦しい思い込みを手放すボディワーク
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糸永愛プロフィール
(一社)行動変容協会認定
エモーションフリーセラピスト

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